ドラゼミ

中学生の英語学習で一番大切なのは英単語学習だと思います。

文法は、さほど難しくはありません。
個人差はありますが、文法そのものを全く理解できない子供は見たことがありません。

でも、その文法を学習していく上で、必ず必要になるのが英単語なのです。

学校や塾では、ある程度の単語を知っていることを前提に授業をします。
単語力のない子供は、文法は理解できても、全く英文を作ることができません。

結果、単語学習をサボった生徒はつまずき、英語が全くわからなくなってしまいます。
英語のような語学系教科は、一度つまずくとそのあと苦労してしまいます。

単語力の定着は家庭で行う学習が中心になります。
多くの中学校で、宿題として単語の一日1ページ学習を薦めています。

宿題ですからほどんどの子供はやって来るのですが、その勉強方法に大きな差が見られます。

できない子の例で最悪なケースは、教科書の丸写しです。
「ノートのきれいな子が勉強できない?」の時にも書きましたが、写すという行為のみで、そこに思考が伴っていません。
当然これでは単語を覚えることなど不可能です。
ひどい子供は、読むこともできず、意味もわかっていない単語をノートに写している姿を見かけます。

次に悪い例は、単語を一行書いては、また次の行で別の単語を一行書くというやり方です。
具体的には、「speak]を一行繰り返し書いたら、次の行で「work」を一行書き、次の行で「teach」を書くといったやり方です。

何が悪いの?と思われるでしょうが、この学習方法には本当に覚えようという姿勢が見られません。
最悪なケースよりは当然良いのですが、勉強してもなかなか単語が覚えられない子に多い学習方法です。

ではどうすれば、単語を効率よく覚えさせることができるか。

ここでは単語ノートを使った方法について触れます。

ポイントは3つ。

1. 写す行為をしないこと

2. 繰り返すこと

3. より多くの五感を使うこと

先ず、「写す行為をしない」とは、「先に書いた単語を見ながら書かせない」ということです。
同じ単語を繰り返し書く場合、ついつい先に書いた単語を見ながら書いてしまいます。これでは何回書いても頭に残りません。
一単語書いたらそれを人差し指で隠させ、次々に書かせます。
もちろんスペルが合っているかは時々確認させていきます。

次に、「繰り返すこと」とは、繰り返し書くことです。
当たり前じゃん!とお思いになるでしょうが、ちょっとしたポイントがあります。
それは、「覚えている単語は1つだけ、覚えていない単語は覚えるまで書く」ということです。

悪い例にあげた、「単語を一行づつ書く方法」では、覚えている単語とそうでない単語の区別なく繰り返し書いています。
結果、覚えていない単語はなかなか定着しません。
また覚えている単語を繰り返し書くことは、単にノートを埋める行為でしかなく、時間の無駄です。

覚えている単語は確認の意味で一つ書き、覚えていない単語は、手がつかえることことなくスラスラと書けるまで、繰り返し書かせます。

最後に、五感を使うとは、目と声と耳を使った学習です。
スペルを書かせながら、それに合わせ単語を読ませます。そして一語書き終えたらその訳を言わせます。 たとえば、「speak」を練習する場合、「s」を書いた時「す」、「pea」で「ぴいー」、「k」で「く」と言わせ、すかさず「はなす」と訳を言わせます。

慣れるまではゆっくりでもいいですが、なるべくテンポよく書かせます。
続けているとスペルと発声の関係が理解しやすくなり、単語の学習効率が良くなり、同じ時間学習しても記憶量が上がっていきます。
目でスペルを追いながら、発音し、自分の声を耳で聞くことで、より感覚的に覚えやすくなります。

以上を踏まえながら学習するのですが、単語が10個程進んだらまた最初の単語に戻って、覚えているか確認します。
覚えていたら1回書くだけでOK!
忘れていたら前の学習を繰り返します。

また、単語カードを作って、それを使って学習していくことも大変効果的です。

1ページビッシリ書かせるのに、始めは30分、慣れてくれば15分程度で終われるようになります。

中学の教師に言いたいのですが、ノートに書いてあればなんでもかんでもマルを付けるのは止めてほしいものです。
子供は賢いですから、埋めてさえあれば、"マル"をもらえたり、"よくできました"の判子を押してもらえるなら、簡単な方を選択してしまいます。

子供のノートをよく見てあげて、学習方法の間違いを直してあげましょう。

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